PCのメモリを増設したい時、「自分のパソコンに入っているメモリがDDR4なのかDDR5なのか?」「ECC機能付きなのか?」といった詳細な情報は、タスクマネージャーを見てもなかなか分かりません。
この記事では、Windowsの標準機能である「PowerShell(パワーシェル)」を使って、メモリの詳細な仕様を一瞬で確認する方法を解説します。
結論
PowerShellに特定のコマンドをコピー&ペーストして実行するだけで、メモリの規格(DDR世代)、エラー訂正(ECC)の有無、メモリの種類(UDIMM/RDIMMなど)をすべて特定できます。
原因:なぜタスクマネージャーだけでは不十分なのか?
Windowsの「タスクマネージャー」を見れば、メモリの容量や使用率は分かります。しかし、メモリの増設や交換を検討する際に必要となる「エラー訂正(ECC)の有無」や「メモリの構造(UDIMMかRDIMMか)」といった専門的な情報は表示されません。
これらを知らずに間違った規格のメモリを購入してしまうと、「物理的に刺さらない」「動かない」といったトラブルの原因になります。
解決方法:PowerShellで詳細を確認する手順
以下の手順で進めてください。
手順1:PowerShellを起動する
- Windowsのスタートボタンを右クリックします。
- 「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」をクリックして起動します。
(※「管理者」として実行することが重要です)
手順2:コマンドを貼り付けて実行する
以下のコマンドをすべてコピーして、PowerShellの画面に貼り付け(右クリックで貼り付け可能です)、Enterキーを押してください。
Get-CimInstance -ClassName Win32_PhysicalMemory | Select-Object DataWidth, TotalWidth, SMBIOSMemoryType, TypeDetail, Manufacturer, PartNumber, @{Name="Capacity(GB)";Expression={$_.Capacity/1GB}}, Speed手順3:結果の読み解き方(ここが重要!)
実行結果に表示された数字を、以下のルールに当てはめて確認してください。
① メモリの世代(SMBIOSMemoryType の数字を見る)
この数字が、あなたのメモリが何世代目かを示しています。
- 20:DDR
- 21:DDR2
- 24:DDR3
- 26:DDR4
- 34:DDR5
② エラー訂正機能(TotalWidth の数字を見る)
データのミスを自動で直す「ECC」機能があるかどうかを判別できます。
- 64:ECCなし(一般的なPC用)
- 72:ECCあり(サーバーやワークステーション用)
③ メモリの種類(TypeDetail の数字を見る)
メモリの制御方式(データの通り道の構造)を判別できます。
- 128:UDIMM(一般的なデスクトップ・ノートPC用、ECCありもこの種類があるので注意!)
- 512:RDIMM(サーバー用)
- 16384:LRDIMM(より高度なサーバー用)
その他の項目
- Manufacturer:メーカー名(例:Micron, Hynixなど)
- PartNumber:型番(これを検索すると、正確な製品仕様が分かります)
- Capacity(GB):メモリ1枚あたりの容量
- Speed:メモリの動作クロック(MHz単位)
解決しない場合
もしコマンドを実行してもエラーが出る、あるいは情報が正しく表示されない場合は、以下の点を確認してください。
- 管理者権限で実行していますか?
スタートメニューから必ず「管理者」としてPowerShellを開いてください。 - 表示が「Unknown」や「0」になっていませんか?
非常に稀ですが、PCメーカーの独自の制限により、ハードウェア情報が隠されている場合があります。その場合は、物理的にメモリを取り出してラベルを確認するか、メーカーのサポートページで構成を確認する必要があります。
まとめ
メモリの仕様確認は、正しいパーツ選びのために非常に重要です。
- SMBIOSMemoryType で「DDRの世代」をチェック
- TotalWidth で「ECCの有無」をチェック
- TypeDetail で「UDIMM/RDIMMなどの種類」をチェック
このコマンドを覚えておけば、わざわざPCを分解したり、難しいカタログを読み込んだりすることなく、正確な情報を手に入れることができます。メモリ増設の際は、ぜひ活用してみてください。


コメント